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敏感肌の人へ、カラーリングする前に知ってほしいこと編

見てるのは「今」だけの綺麗じゃなく

「いつになっても」続く綺麗な髪

 

こんにちは。idea 柏の葉T-SITE 店、ヘアケアサロンワーカーの小川真吾です。

 

 

「髪質」の良さはヘアスタイルの土台となります。

あなたも自分がもっている本当の髪の美しさを知った時は感動すると思います。

 

そこから生まれる様々なヘアスタイルは新しい自分に出会える時です。

髪質を良くしていくのは理美容師とお客様との二人三脚。

ヘアケア知識を一緒に深めていきましょう♪

 

今回はカラーリングのアレルギーの話とカラートリートメントについてです。

自身の実体験エピソード

 

しみない・痒くならない・かぶれない・腫れない

アレルギー性の人や敏感肌の人が聞いたら嬉しい言葉ばかり

実は僕もその1人だ。

 

美容師という仕事をしている環境ならば当然カラーリングをしてもらえる機会は多い。

 

今までカラーリングをしてきたけどカラー剤を頭皮につけないで染めるなんてこと、ほとんどしたことがなかった。

 

皆さんはカラーリングするときどうでしょうか?

 

僕は初めの頃は頭皮にもつけて染めてた。

 

それがいつだったかな・・

ある日、いつものようにスタッフにカラーリングをしてもらった。

いつも通りカラーを塗り、規定の時間を置いてシャンプー。特に変えたこともなく、特別明るくするような薬も使ってはないけど染め終わった後になんとなーく違和感?

家に帰った後もその違和感は残っていたのでもう一度シャンプー。

 

これでもう大丈夫かなと思いきや次の日。

頭皮が痒い・・

 

ちなみにこのケースは刺激性接触皮膚炎でした。

 

アレルギー性接触皮膚炎?刺激性接触皮膚炎?の発症

 

・アレルギー性接触皮膚炎

 

“ジアミンアレルギー„って一回は耳にしたことあるかな?

ヘアカラーでは第1剤に使用する酸化染料というジアミンを使われていて、これにアレルギー性の方はかぶれという反応を起こしてしまいます。

このジアミンアレルギーは治るのに時間がかかったり、無理にカラーリングをして何回も発症すると顔がパンパンに腫れたりと症状が重くなってしまうので危険です。

 

 

・刺激性接触皮膚炎

 

上記のアレルギー性接触皮膚炎に対し、こちらの刺激性接触皮膚炎はアレルギー性がある・ないに関わらず誰にでも起こり得る可能性があるということ。

冒頭に僕のエピソードを話した皮膚炎がこれにあたるものだ。

 

カラーリングでは第1剤に含まれるアルカリ剤、第2剤に使用する過酸化水素水の頭皮への刺激が原因となる。

 

今は大丈夫なあなたでも皮膚炎になるかも? 

 

皮膚炎で怖いのはいつなるか分からないことや誰でもなる可能性がある

 

ということ。

 

商材メーカーさんによると近年、刺激性接触皮膚炎に悩む方からの電話の問い合わせが多いみたいです。

 

今回の僕の事例のように、いつも使用していたカラーリング剤で皮膚炎になってしまうことも実際に起きているのです。

 

美容室で染めていて、いつもよりヒリヒリしたりピリッとする感覚があるなら担当の理美美容師に伝えましょう。

 

それは頭皮からの大事なサインです。

 

カラーリングの前の頭皮保護剤や、頭皮ケアメニューでの早めの対応が症状を悪化させないポイントです。

 

 

今後もカラーリングによる皮膚炎患者は増える予想

 

これは自分の考えです。

 

これからの日本は人生100年時代と言われるほどに超高齢化社会に突入していきます。

年表が進めば進むほどに増えて行くグレイ世代。

* 美容室でいうグレイ世代とは、グレイカラー(白髪染め)をする世代のお客様。

 

ということは

 

①定期的に白髪染めをする人が増える

②カラーリングをやり続ける年数が長くなる

 

となるわけで、皮膚炎患者の増加を個人的に予想しています。

また加齢に伴った肌の水分や油分バランスの変化で肌のバリア機能が落ちていく可能性もあり皮膚炎の発症確率が高くなると考えています。

年齢を重ねても皮脂分泌が多い男性と比べて女性の皮脂分泌のピークは27歳前後です。

40代は20代の頃と比べると皮脂分泌量は半分にも低下します。

このことから、男性よりも女性のほうが乾燥に弱いので、頭皮から顔まで美容液オイルなどで保湿して下さいね。

 

ヘアカラー後の頭皮は水分バランスがくずれる

事実、商材メーカーの検証によるとカラーリング直後は頭皮の水分・油分が10%~20%失われているそうです。

 

乾燥性敏感肌のトラブルの流れは・・

皮脂膜の減少    ↓

セラミドの減少   ↓ カラーリング直後

水分量の低下    ↓

―――――――――――――――――――――

地肌の乾燥     ↓

ふけ       ↓ シャンプー直後

外部刺激による負担 ↓

 

ヘアカラー後につっぱりかゆみ・ふけが出やすくなるのは頭皮の状態が悪くなっているから。

カラーリングによる皮膚炎にならなくするためのキーポイントは頭皮の水分・油分のバランスも大きく関係しているようですね。

 

このような記事を書きながら思うのは、少しでも不安に思うなら迷わず美容室で染めましょう!

染める度にプロの美容師に頭皮状態を確認してもらいアドバイスをもらいつつカラーリングするのが何より安心です。

 

カラーリングをする年数が増えるってことはオシャレを楽しめる年数が長くなるとも言えますよね♪

プロの理美容師だけじゃなく、一般の方々にもカラーリングによる皮膚炎があるという知識を知ってもらいつつ、いつになってもカラーリング楽しんでいきましょうね。

 

初めて行く美容室。そこで使われているカラー剤は自分にあってるのか?

 

これについては予約した日の2日前に美容室にパッチテストしに来て下さい

 

予約した時に皮膚炎の心配があることを伝えてもらい、2日前にパッチテストしに行っても良いですか?と相談してみて下さいね。

 

これで断る美容室はほとんどないと思います。断られたらその美容室は行かないほうが自分の身のためです。

 

ちなみになぜ2日前かというと、パッチテストの正式な反応を見るためには48時間が必要だからです。

 

パッチテストが大丈夫だったなら、少しは安心した気持ちで美容室に行けますよね。

 

ご来店して頂く店側としても、カラーリングの施術時の対策を考えておきやすいですし、双方にとってメリットが大きいです。

是非心配な時は相談してみて下さいね。

 

肌が弱いんだけど白髪も気になる。それでも染められるカラーはあるの?

 

今のところできる方法は3つ。

ヘアマニキュア、天然ヘナ、カラートリートメントです。

 

* ヘナには天然と謳いつつも、ケミカルヘナと言ってジアミンが入っているものを使用しているところもあるので注意。

 

この中から僕が今回オススメさせて頂くのはカラートリートメントです。

 

ちょうどカラートリートメントの講習会があったのでホヤホヤの記事ですよ♪

 

カラートリートメントのすすめ

 

このカラートリートメントはアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすジアミンが入っていない。また刺激性接触皮膚炎を引き起こすアルカリ剤と過酸化水素水が使われていない。

 

よって皮膚炎を引き起こす可能性が限りなく低いです。

ただ、ゼロではないです。

どんなものでも絶対に大丈夫はない„のでパッチテストをすることが望ましいと思います。

 

カラートリートメントは白髪を染めるというよりは、白髪をぼかすって感じです。

一般的なカラーリングは髪の毛の中まで染料が入るのに対してカラートリートメントは髪の毛の表面とちょっと内側に染まります。

 

皮膚炎や敏感肌などの問題で、一般的なカラーリングはできないけど、どうにか白髪を目立たなくしたい!

っという方には向いていると思います。

結構ツヤが出ます。

どちらが染めた後かしっかり分かるツヤ感です。(右です)

 

白髪は少なかったですが、髪の毛にキレイな色が着色してるのは分かると思います。

 

それとマニキュアやヘナと違い、表面がコーティングされないのでパーマがかけやすのも良いところですね。

 

逆にいえばハリ・コシを出したいなら、マニキュアかヘナのほうが向いてます。

 

まとめ

普段何気なくしているカラーリング。

オシャレもできて、白髪も染まるけど反対に恐い面もあることを感じて頂けましたでしょうか?

自分の肌感覚は人には分からないので、少しの変化でも曖昧にせずに伝えることが大事です。

 

この記事を読んでくれた方々のこれからのカラーリング人生にお役にたちますように。

 

今は昔と違い、明るい白髪染めでより楽しめる時代になってきてますね。

 

これからもカラーリング楽しみましょう♪

 

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今日も一人でも多くの人が綺麗な髪に近付けることを心から願っています♪

 

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