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髪に艶が出るだけで若々しく見える!現役美容師直伝!艶の出し方
髪に艶が欲しいと望むのは世代問わず幅広く女性が望む願いだと思います。
髪の毛に艶が出ていないだけで疲れてそうに見えたり、不潔に見えてしまったりとプラスなイメージにはなりにくいですよね。
しかし艶が欲しくてさまざまな工夫をしたり、たくさんの商品を購入するなどの努力をするものの思うように艶が出ないのが現実だと思います。
そこで今回は艶の出ない原因を追求し、その対策方法をidea南守谷店現役スタイリストの染谷がお伝え致します。
そもそも何が髪の毛にとってダメージとなるのか
ダメージになりそうなものをなんとなく理解はしているものの、なぜそれがダメージとなるのかまでは知らなかったり、そのダメージを与えないように避ける方法までは意外と知られていないことがあります。
まずは日常的に受けやすいダメージを紹介させて頂きます。
①日常生活でどうしても避けられない髪の毛の擦れ
髪の毛の長い方はとくにこれがリスクになるのですが、座った時に椅子の背もたれと自分に挟まれて動く度に擦れますよね。
短い方も含まれますが、寝ている時は寝返りをうつ度にどうしても擦れてしまいます。
小さな事ですが毎日何度も擦れると大きなダメージになってきます。
しかし分かっていても避けきれないのが現状です。
ではまずその擦れてはいけない理由について説明させていただきます。
髪の毛の表面にあるキューティクルは魚の鱗のように何枚も重なって髪の毛を護ってくれています。
日常の擦れが度重なるとそのキューティクルが逆立ち、やがて剥がれ落ちてしまいます。
そうなるとキューティクルがずっと護ってきていた髪の内部が剥き出しになりちょっとしたダメージを内部にまで届いてしまうようになります。
その結果手触りが悪くなってしまったり、枝毛や切れ毛の原因となってしまいます。
それを防ぐ為には結ぶ事が1番手っ取り早いです。
可能であれば毛先が動かないように編み込んだりお団子にするのが1番理想です。
引っ張りすぎてしまうとそれもダメージになってしまうのでほどほどが良いです。
夜寝る時もゆるく結ぶのは絡まりを防いでくれるのでそれもオススメです。
もちろんキツく結んだり編み込んでしまうと翌朝跡になって大変なので、あくまでゆるくがポイントです。
髪の毛が短くて結べない方はナイトキャップなどで擦れから護るのが良いでしょう。
②無理矢理絡まった髪の毛を解く行為
髪の毛が絡むと見栄えも良くないですし、鳥の巣のようにぐしゃぐしゃとしてしまう場合もありますがとてもストレスにもなりますよね。
そんな時にいち早く解きたい一心で無理矢理ブラシなどで解こうとしてしまう方も少なくないと思います。
しかしそれをしてしまうと必要以上に強い力が髪の毛に伝わってしまうので場合によっては千切れてしまうことも縮れてしまうこともあります。
それ自体もダメージになりますが、縮れてしまった髪の毛は元に戻らないのでそこからまた絡まりやすくなってしまいます。
髪の毛が絡まってしまった時は毛先から優しく解いてあげてください。
鳥の巣のように複雑に絡まってどうにもならない時はできたらトリートメントをつけて結び目をゆるくさせるか、楊枝などの細いもので結び目を少しずつ緩めていくのが良いです。
時間はかかってしまいますが毛先はとくにダメージが蓄積されやすい部分ですので大切に扱ってください。
③紫外線によるダメージ
肌が日焼けするように髪の毛も頭皮も日焼けをします。
紫外線はメラニンに反応するので内部へダメージを与えてしまいます。
カラーやパーマをしている方は残留する化学成分が過剰に反応してその成分が髪の毛を攻撃し続ける有害物質に変化すると髪の毛は多方面からの攻撃でダメージが加速してしまいます。
それが積み重なると白髪や抜け毛の原因にもなります。
日に当たらないようにするのが1番ですが、生活していく上でそれは難しいので、帽子を被ったり日傘やUVカット効果のあるスプレーを吹きかけるなどの対策をすると最小限のダメージで抑える事ができます。
idea南守谷店では春頃から紫外線が強くなる時期限定で紫外線ダメージに強いオリジナルのクールミントシャンプーを販売しております。
時期によってケア用品を変えるのも良いやり方です。
④カラー剤やパーマ液などによる薬剤でのダメージ
頭皮や髪の毛は弱酸性である事が理想です。
しかしカラー剤やパーマ液は薬剤を髪の毛の中まで浸透させる必要があるためアルカリ性で作られていることが多いです。
そのためアルカリ性に傾くのは髪の毛にとって負担です。
さらに髪の毛を明るくする為には元々髪の毛の内部にあるメラニン色素を分解しなくてはいけませんし、髪の毛の形を変えるためには髪の毛の結合を一度切断しなくてはなりません。
それぞれの工程で髪の毛にダメージを与えてしまいます。
よくお客さまからの質問でカラーとパーマはどちらの方がダメージが大きいですか?と聞かれることがあるのですが、時と場合によるのでどちらも選べません。
ブリーチのように脱色する力の強いものは通常のパーマよりもダメージは大きいですし、デジタルパーマや縮毛矯正は熱処理を行う分そんなに明るくないカラー剤よりもダメージは大きいです。
細かい範囲になりますが、同じメーカーのカラー剤を使ったとしても明るいカラー剤と暗いカラー剤でもダメージの違いは出ますし同じパーマ液でもキツくかけるかゆるくかけるかでも違いが出ます。
ただ手触りだけで言うとウェーブスタイルの方がストレートに比べて指に抵抗がかかるためパーマの方がダメージがあると思われがちです。
そして薬剤によるダメージはその場で出ると思われがちですが、それよりもその1週間後や1ヶ月後の方がダメージが出ることが多いです。
それは薬によって敏感になっている髪の毛に対して普段の避けられないダメージがダイレクトに降り掛かってしまうからです。
そのために施術した当日やその後のケアが非常に大切になってきます。
⑤熱による髪の毛へのダメージ
髪の毛に熱を与えるシチュエーションはドライヤー
使う時やアイロン、コテを使う時です。
寝癖を直すためだったり、セットをする上で必要不可欠な場合もあるかと思いますがやり過ぎてしまうと大きなダメージを与えかねません。
髪の毛の主成分はタンパク質で出来ているため熱に弱く蛋白編成といって熱による反応で硬く固まってしまうことがあります。
そうなってしまうとどんなトリートメントをしても元の状態には戻らず、うねってしまった所やカールを付けたい部分が何をしても思い通りの形にならなくなってしまいます。
必要以上に長時間同じ場所に熱を当てたり、高温にしすぎてしまったり、同じところを繰り返し何度も行うことで蛋白編成は起きてしまいます。
とくにアイロンやコテは高温ですので毎日の使用ほなるべく避けた方が良いでしょう。
毎日必要であればデジタルパーマや縮毛矯正をした方がダメージは少なく済みます。
それと熱から守るアウトバストリートメントもあるのでそれを上手く使うとダメージを最小限に抑えることができます。
⑥乾燥によるダメージ
髪の内部にももちろん水分があります。
その水分がなくなってしまうと髪の毛がパサパサしてしまいます。
乾燥させる原因は紫外線やドライヤーのやり過ぎによるものや、逆にお風呂上がりに直ぐに乾かさないのも乾燥の原因となります。
ドライヤーのしすぎとドライヤーをしないことというのは一見矛盾しているように見えるのですが理由は全く別のものです。
ドライヤーのしすぎは単純に髪の毛に必要な水分までも乾かしてしまうことで、ドライヤーをしない事による乾燥は髪の毛の構造を知るとわかりやすいです。
髪の毛は水に濡れると水膨潤といって髪の毛が膨らみます。
それによってキューティクルが少し開いている状態になるので外からの刺激が内部に届いてしまうのと内部から水分が逃げてしまうのでダメージが大きいです。
なるべくちょうど良いくらいに髪の毛を乾かすのが理想です。
今ではアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)は髪の毛を熱と乾燥から守ってくれる商品もたくさん出ているのでご自身に合うものを使うとよりダメージを抑えることができます。
受けてしまったダメージを修復するダメージケア
ダメージを受ける原因がわかった所でそれを全て避けることは現実的に難しいですよね。
既に受けてしまったダメージを修復することはとても大切です。
ダメージケアといってもさまざまな方法があるので今度はそちらをご紹介させていただきます。
①美容室で施術するトリートメント
美容室で行うトリートメントは複数の種類を配合して内部から修復することができます。
毛髪のダメージによって効果の持続性は異なりますが、大体1ヶ月前後効果を発揮します。
美容室に行く度に内部からの修復をしっかりしてダメージを受けにくい髪の毛の状態にしておくと日常でダメージを髪の毛に蓄積させないです。
家でのトリートメントとの違いはまず数種類のトリートメントを配合する所と髪質によってプロの目線でその配合を変えることができる所です。
idea南守谷店で導入しているシステム系トリートメントはブローディアという種類です。
こちらは髪質に合わせるだけでなくなりたい髪質という理想に近付けてくれるものです。
その組み合わせが何通りもあるのでその方のライフスタイルに合わせることもできるので人気メニューです。
②ホームケアの重要性
美容室で施術するトリートメントの補修能力はとても高いものですが髪の毛の艶を持続させるためにはホームケアが必要不可欠です。
美容室でのトリートメントとの違いは毎日行うことが出来る所です。
先程軽くお伝えしたアウトバストリートメントもそのうちの一つです。
しかし忘れがちなのはシャンプーです。
選び方も含めて後ほど詳しくご紹介させていただきます。
③傷んでしまった部分を切る
髪の毛はすでに出来上がっている細胞の塊です。
そのため受けてしまったダメージを完全に修復することは不可能です。
トリートメントなどである程度の補修はもちろんできますが、受けたダメージを無かったものにするものではなく損傷がある場所に髪の毛に似た成分を擬似的に入れることで修復した状態に近付けるというものです。
なのでトリートメントだけでは限界があります。
特にダメージの大きい所はキューティクルが損傷しているためトリートメントが流出しやすく効果が持続しにくいです。
そうなってしまった所はカットするのが1番です。
ダメージケアとして思いつきにくいですが綺麗に髪の毛を保つためには定期的なカットが必須です。
定期的にと言いましたが、長い周期でバッサリ長さを切るよりも短い周期で整えるように毛先を切る方がケアの効果は高いです。
その理由はダメージを受けた毛先が切れ毛や枝毛になりますが、それが健康な髪の毛の方にまで広がることがあるのでそうなる前に切っておくのが良いのです。
ダメージケアを意識したシャンプーの選び方
ダメージケアを考えるとシャンプーを二の次でトリートメントに力を入れがちですが、実はシャンプーはとても大切なダメージケアのうちのひとつです。
お肌に関しても「スキンケアよりもクレンジング」と言われることもあるように汚れをどのように落とすシャンプーは慎重に選ばなくてはなりません。
身体の特徴として栄養を運ぶことや傷を修復することはできますが、身体についた汚れを落とすことは出来ません。
汚れを落とす際に洗浄力の強すぎるものを使用してしまうと、必要以上に油分を削り取ってしまうので本来髪や頭皮を守ってくれるものを破壊してしまうのです。
元々持っている保護力を落とさず汚れをしっかりとることでその後につけるトリートメントの浸透を邪魔させず効率よく行き渡らせることができます。
さらにそのシャンプー自体が髪の毛に栄養を与えるものにしたらダメージ修復能力はぐんと上がります。
シャンプー選びでまず注目すべきポイントは「界面活性剤」です。
ピンと来ない方も多いかと思いますがこれは水の次に多く入っている汚れを落とす成分です。
力の強すぎるものは石油系と呼ばれていてよく使用される代表的なものは「ラウレス硫酸」や「ラウリル硫酸」です。
こちらは比較的安価な成分ですので多くのシャンプーに使用されています。
泡立ちはとても良いのですが洗浄力が強いので必要以上に皮脂を破壊してしまいます。
髪に良いとされているものはアミノ酸系のもので代表的なものは「アシルタウリン」「アシル化グルタミン酸塩」などです。
この種類を配合されているシャンプーは髪の毛の成分に近いものなので必要以上に破壊することなく補修しながら洗浄することができます。
毎日使うものですのでよりダメージレスなシャンプーを使用したいですよね。
薬剤を使用する前に考えるべきこと
カラーやパーマなど髪の毛を理想に近付けるためにはどうしても薬剤の力が必要となってきます。
しかしもちろんこの薬剤を使用する時点でダメージが伴い艶を出しにくい環境になってしまいます。
カラーやパーマをしないことに越したことはないのですが、理想はそれをしつつ艶がしっかり出ることだと思うので気をつけるべきポイントをご紹介いたします。
使用する薬剤の種類を考える
まず考えるべきポイントは薬剤の種類自体を良質なものに変えることです。
例えば市販されているカラー剤と美容室で使用されているカラー剤では60倍ものダメージの違いがあると言われています。
60回染めたのと1度染めたのが同じくらいのダメージだと考えるとそのダメージの大きさが分かりやすいですよね。
もちろん美容室によってカラー剤やパーマ液は異なります。
idea南守谷店では別途料金で良質なものとの差別化をしています。
薬剤にとって得意分野と不得意分野があるのでそれに合わせてお客様にご提案させていただいております。
前処理
前処理といってもなんのことだか分かりにくいのですが、主に薬剤を塗布する前の準備のようなものです。
目的は栄養を与えるというのもありますが、薬剤の浸透を手助けするというものです。
浸透をしっかりさせることが出来たらダメージを少なく優しい薬剤で施術することができます。
idea南守谷店で使用しているものはシェルパというもので、薬剤に合わせて組み合わせを変えることができるので、ダメージを抑えるだけでなくカラーやパーマの持続力を上げてくれます。
このように薬剤の種類や強さ、前処理などで同じ施術内容でも受けるダメージは大きく変わってきます。
ぜひお試しください。